2009年9月29日火曜日

ものつくりの理想形

とある焼き物の里、およそ300年の歴史があり、これからも永年まちがえなく、ずっと引き継がれていくであろう伝統と歴史。その圧倒的な諸事のひと時を垣間見れるその事実に、この上なく感動を憶えます。

作業用の腰かけが主の作陶をサポートしています。

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2009年9月25日金曜日

道具が手入れを待っている

ながい連休が過ぎ去ってしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?ここ大川の家具工場では、連休など関係なく、仕事に精を出されておられるのを諸所でお見かけしました。皆様お疲れ様でございました。

私はといいますと、ちょっとお休みを利用して道具の手入れをしていました。
実は、その日に使う道具を、その日の早朝に手入れして、万全の状態で作業に取り掛かるのが本当なのですが、恥ずかしながら、その日にどの道具をたくさん使うかが、全く見当がつかないというスタイルになっていますので(いつか改善します)手入れが必要なやつは、時間のある時に一気にやっちゃいます。

とりあえず、ノミやカンナの類の刃を研ぎなおして鋭利にしたり、凹んだ部分を修正したりします。
完璧に調整しておけばいい仕事ができますし、信頼できる道具は職人としての自信にもなります。

一般家庭用の台所流し台が刃物の砥ぎ場となっていまして、写真の様にたくさんの砥石を使います。
砥ぎ場はどっしりと安定した場所が良いのですが、これだと砥いでいると流し台がガタガタいって、きちんと砥ぐにはなかなか大変です。真似しないほうがいいです。

しかしながら、ノコギリは古墳時代・カンナは室町時代・ノミは弥生時代からずっと使われ続けていて、なお且つ、未だに有用であるのは、そこに木の文化に対する必然性があるからなのですが・・・単純にすごいですよね。

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2009年9月18日金曜日

ポールさん

残暑で御座いますが・・NYはブルックリンからの御来日でプロダクトデザイナーのPaul Loebachさんと彼女さんのインテリアスタイリストのユキさんが、ここ大川の仲間のタイヨウさんに引き連れられて、私の工場までお見えになられました。

大川の職人さん??を訪ねてみたいとのご希望だったらしく(大川に来て間もない自分でよかったのかな・・・)いろいろとお話させていただき、短い時間でしたが楽しい時間をすごさせていただきました。

かっこいいお名刺をいただいてます。右の方がユキさんです。私のたどたどしい日本語を、なめらかに英語に訳していただきました。大変だったでしょう。

ポールさんもデザインするときは、自らの手でモデルを作られるそうで、クラフトマン的なスキルを身につけておられますので、私の木工道具を興味深そうに手にとってご覧になっていました。
言葉は通じませんが、ものつくりでお互いに通じ合うことができました。
また、アメリカでの家具作りの現状や、今後のインダストリアルデザインの方向性など、とても興味深い話であっという間に時間は過ぎていきました。

ポールさん今度はブルックリンでお会いできることを夢にみつつ。。。

ポールさんのホームページはこちら http://www.paulloebach.com/

2009年9月16日水曜日

9月の雨とカササギ

静かな日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

9月に入ってから、真夏の外の騒がしさが懐かしいほどに、朝も昼も夜も、ただ静かに時間が過ぎていっております。

あるポイントからの 有明海の写真です。潮が引くと干潟が遠くまで露わになります。その眼前に大きく広がる景色はまるで、すべての世界の時間が止まってしまい、活動しているのは自分一人だけになってしまったような錯覚を覚えさせます。

特殊な環境は特別な景色を作り、その地の人にはナチュラルに感じるものが、他の者にとっては感嘆するものになるのだと思います。

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