2010年10月22日金曜日

李朝と西洋ミックス風の応接セット (ヤマさん編)

毎朝、工場へと向かう家から徒歩30歩の道のりに、ここのところ“カササギ”をよく目にします。

カササギは佐賀県及び、ここ筑後川下流域に生息しています。こちらでは“カチガラス”という呼び名で親しまれており、鳴き声がカチカチというところからその名がついた、など由来は様々。

工場のすぐ前の広場でうろうろと意味ありげです。“カチ”という名前ですから、これはどうも縁起が良さそうだと思っています。

しかし、光るものを集める習性もあるようで(そういえば何かの物語でスプーンを盗んだよな・・)

大川近郊の方、しばらく空飛ぶ カンナ ノミ ノコギリ があれば、お手数ですがご一報ください。多分ボクのだと思われます。

そして、お仕事です。クライアントがVIPをお迎えになられるそうで、そのための応接セットを、新規にあつらえたいというご要望にお応えさせていただいています。

納期的に余裕がなく厳しいので、木正舎の兄弟子のヤマさんに遠い所、お出でいただき手伝ってもらったりしています。

3年ぶりに一緒に作業するので、少し、ぎくしゃくするかなと思ったりしましたが、何にもなかったですね。ちょっと打ち合わせて、淡々と仕事に取り掛かりました。そりゃそうだよな、8年も毎日、朝から晩まで一緒にいたんだもんな。

楢の厚板数枚から、贅沢に部材を切り分けています。特別な仕事用に自前でストックしてあったものです。

これは、ソファの肘部分です。張り地は酒見椅子店が担当しています。サケミさんとの共同作業です。

機械で加工できるのはここまで。荒削りは際々まで機械で攻めるのが好きです。

機械で出来ないところは手作業でちまちまやります。

完成。これがないとソファの軸が組めないので、先に完成させました。

ソファ用の脚とテーブル用の脚の部材です。成型後のフォルムをイメージして、脚先が欠けないように木理を注意して部材を決めます。


こんな風に加工されています。三方留めです。

これから脚のフォルムを出すために削っていきます。

つづく

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2 件のコメント:

  1. 相変わらず面白そうな仕事してますね。
    大川市内上空ノコギリが降ってきてもよけれるように
    注意しておきます

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