2010年12月18日土曜日

栗のダイニングテーブルセット (製作編)

栗材でダイニングテーブルとベンチの製作依頼です。
ダイニングテーブル天板は、二枚剥ぎ。ベンチ座面は一枚の板で耳部分を残して製作します。

栗は木目が明瞭で、誰もが一見して、いわゆる“木”であるという好印象を受けると思います。
個人的にも好きな材料で、使い方次第では「和」にも「洋」にも転んでくれるマルチプレイヤーだと思っています。

栗材はタンニン成分が多いので、腐れにくく、用途として枕木や板葺き屋根材などに使われていたようです。うっかり、スチール製の道具などを木の上に置きっぱなしにしてしまうと、そのタンニンと反応して、材料表面にくっきりとその道具の形の黒いしみができてしまいます。楢材よりもそれが顕著の様です。

そり止め用の、吸いつき桟を甲板裏側に叩き込んでいます。
加工は慎重に精度を出す必要があります。これをてきとうにやると、噛み合わせがゆるゆるで、取り付けても見た目だけで全然役に立たないものになってしまいます。

びっちり。

ベンチの脚部分です。お客様のご依頼で脚部分はブラウンに着色しています。


その他はオイル+ワックス仕上げです。ゴシゴシ!


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