2012年5月2日水曜日

タモのカウンターテーブル (季節の移ろいは早く編)

新緑も既に深い緑に変わっていて、何となく季節に置いていかれている様な気がしてしまいます。
先月の大川木工まつりも、昨年よりも賑わいがあったようです。当工房にお越し頂いた皆様、大変有難うございました。 また、10月の木工まつりに向けて今後も引き続き精進してまいります。

ひとまず、前回の仕事のつづきです。
天板裏のエッジの切れ込み角(幅広で鋭角)を、繊細に削り出ししています。脚部分の接合の関係で、丹念に精度をよく削り出さないといけません。治具を無駄に作り込み過ぎるのは面倒で嫌なので写真の様なものをこさえました。分かる人には分かると思います。

それでもって、反り止めをガツンと入れていますが、こんなゴツいのを入れなくても天板が反ったりしなければ入れないんですがね・・・。
念には念を入れてアリ溝+コーチボルトで引きつけています。

脚の接合部の荒取りが済んだところです。機械に頼って加工できるところはこれまでで、あとは手刻みで形を整えます。

誰かの、あんたみたいにあまり技術をオープンにしない方が良いという忠告に従って、ここはひとつ成形姿はショナイにしておきます。

仮組をしたところです。センターをずらさない様に加工するところがミソですね。

このあと、自分史上最大塗り面積の天板面にウレタン塗装を施して完成しました。いかんせん表裏をひっくり返す作業には大勢の人手が必要で、手を貸して下さった方には大変ご苦労をおかけしました。こころより有難うございました。

というわけで、完成姿を諸々あってお見せできないのは残念ですが、無事に梱包作業も済み、ようやく出荷できました。この巨大テーブルはこの後、海を越えて設置されるそうです。いやこれはロマンですね。

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1 件のコメント:

  1. はじめまして。
    私、埼玉の川口市で家具職人をしている藤沢と申します。
    いつもブログを拝見させていただいております。
    加工方法などを見て刺激になっております。

    話は変わりますが、日本一の家具の街大川の職人さん達は技術的にレベルが高いのでしょうか?
    唐突なお話しで申し訳ありませんが、当方職歴が15年になりまして、了見を広げる為にも一度大川を訪ねてみたいと考えております。

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